夢にはたくさんの種類がある。もちろん我々清新JACが直接的に接しているのは陸上競技というカテゴリーの中での夢だ。十数年前に清新JACの活動を始めた時、「陸上の夢を持って、そこを目指そう」という考えに根ざした練習をいつも考えていた。小学生としてライバル達に負けない、ちょっとだけレベルの高い練習をいつも考えていた。
昨年、全国小学生クロスカントリーリレー研修大会の東京予選で、ほぼ目標にしていたタイムで優勝できた時、その時点で1年後の戦力を考えると「厳しい」と思っていた。ライバルチームが強いかという事より、昨年と同等の力を持つチームが1年後にできるのか・・・。「厳しいな」というのが正直な感想だった。
全員がそうではないかもしれないが、子供達の夢に向かうひたむきさは指導する我々が苦しくなるぐらい本物だ。今年のチーム内予選を行った時も苦しくなってしまう本気をたくさん見た。そして子供達は自分の夢を叶える頑張りをたくさん見せてくれた。
本気の頑張りがあってそれこそが明日を信じさせてくれる。レース前に最後のアップを土手で行って「頑張ろう」と話した時の選手たちの目はゆるぎない自信に満ちていた。
そして・・女子エース華○の転倒というアクシデントからスタートした予選会を勝って全国大会を決めてくれた。強かったと思う。転倒して数秒のビハインドを背負いながら前を追いかけ、前を走りチームを引っ張った華○。5年生ながら華○が追いつくまで先頭を走り、その後もつき切った友○。直前に「足が痛い」と言ってきて心配したが、決意の走りで友○の次にゴールを駆け抜けた琴○。チームのエースとして自信に溢れるレースを見せてくれ、最後はライバルに競り勝って1位でゴールした○晴。練習の時に時折見せる苦しそうで気弱な表情を一切見せずに3位でゴールした本番に強い陽○。調子が悪そうだったが粘って粘って粘り通した○希・・本当にドキドキした。
同時に行われた板橋少年少女の大会に参加したクラブの仲間達からの大声援を受けて頑張り通した選手達のゴール直後は涙が入り混じっていたが、でも、最後は笑顔で終われた予選会になった。
1年前に「来年は厳しい」と考えたことを忘れないが、今年の選抜メンバー達は昨年のチームを超えてきている。すごい子達だなと思う。この子達と全国大会で初めて見る景色を見に行こうと切に思った。
優勝おめでとう!
またこれから全国大会に向けた挑戦が始まる。また一歩進んだ夢を携えてみんなで頑張って行こう!
同時に行われた板橋少年少女でも男子Bボーテックススローで優勝したは○と、女子A800mで優勝した香○と入賞の麻○、男子B走幅跳とボーテックスで入賞した4年生湧○、女子A100mで入賞した○羅とゼ○ブ、女子A走高跳で入賞の日○、女子Bボーテックスで2位の悠○と3位のか○で、5位の絢○、男子A800mで入賞した大会初参加の介○と凛太○、A男子80H入賞の温○。なかなかの活躍だった。
これで今季のトラック大会は全て終わり、また来シーズンを目指すことになる。来年に夢を持って頑張りたい。
頑張ったことがきっとみんなの明日を信じさせてくれるはずだから。